赤羽橋駅4分 麻布十番駅6分 曽根田歯科診療室 麻布十番・赤羽橋 English available

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麻布十番・赤羽橋・港区でインプラント治療をご検討の方へ。
インプラント治療は、失った歯を補い、見た目や機能を回復できる有効な治療法です。
一方で、長く安定して使用していくためには、治療後の管理が非常に重要になります。
その中でも特に注意が必要なのが「インプラント周囲炎」です。
インプラント周囲炎は、適切な管理を行えば予防できる一方で、進行するとインプラントの喪失につながる可能性がある疾患です。
そのため、インプラント治療は「入れて終わり」ではなく「入れてからが重要な治療」と考えることが大切です。
以下のような症状や生活習慣がある場合、インプラント周囲炎のリスクが高い可能性があります。
・歯ぐきから出血することがある
・インプラント周囲に違和感がある(かぶせ物が動く、揺れる)
・歯ぐきが腫れている、赤みがある
・口臭が気になる
・インプラント周囲に食べ物が詰まりやすい
また、
・定期的なメンテナンスを受けていない
・自己流の歯磨きになっている
・喫煙習慣がある、糖尿病がある
・過去に歯周病と診断されたことがある
といった場合も注意が必要です。
インプラント周囲炎は初期段階では自覚症状が少なく、気づいたときには進行していることも少なくありません。
インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲組織に炎症が起こり、進行するとインプラントを支える骨が失われていく病気です。
初期段階では歯ぐきの腫れや出血といった軽度の炎症にとどまりますが、進行すると骨吸収が起こり、最終的にはインプラントの動揺や脱落につながることがあります。
2018年の国際的な分類(AAP/EFP合同ワークショップ)では、インプラント周囲炎は
「インプラント周囲の炎症と、それに伴う支持骨の喪失」
と定義されています。
インプラント周囲炎は決してまれな病気ではありません。
システマティックレビューでは、患者単位で約10〜20%程度に認められると報告されています。
(Derks J, Tomasi C. J Clin Periodontol. 2015 ほか)
また、AAP(American Academy of Periodontology)およびEFP(European Federation of Periodontology)においても、インプラント周囲炎は一般的な疾患として位置付けられています。
このことからも、インプラント治療は「入れて終わり」ではなく、長期的な管理が重要な治療であることがわかります。
インプラントの寿命や長期安定について詳しく知りたい方は、以下のページもご覧ください。
https://sonedadentaloffice.com/blog/インプラントの寿命は何年?
インプラントは天然歯と見た目が似ていますが、構造的には大きく異なります。
天然歯には歯根膜という組織が存在し、
・細菌に対する防御機構
・咬合力の分散
・血流による回復
といった役割を担っています。
一方でインプラントは骨と直接結合しているため歯根膜が存在せず、炎症に対する防御機構が弱いという特徴があります。
そのため、一度炎症が起こると天然歯よりも早く進行することがあるとされています。
主な原因は細菌(プラーク)です。
歯と同様に、磨き残しがあると細菌が増殖し、バイオフィルムを形成して炎症を引き起こします。
さらに以下のような要因が加わることでリスクが高くなります。
・歯周病の既往
・不十分な口腔清掃
・メンテナンス不足
・喫煙
・清掃しにくい補綴形態
特に、定期的なメンテナンスを受けていない場合はリスクが高くなることが知られています。
初期はほとんど自覚症状がありませんが、進行すると以下のような変化が現れます。
・歯ぐきの腫れや出血
・違和感や不快感
・膿が出る
・ポケットの深さの増加
・レントゲンでの骨吸収
症状が軽いうちに対応することが重要です。
インプラント周囲炎を放置すると、骨の吸収が進行し続けます。
その結果、インプラントを支える骨が失われ、最終的には撤去が必要になるケースもあります。
また、骨吸収は周囲に広がるように進行することがあり、治療が難しくなる可能性もあります。
初期段階(インプラント粘膜炎)であれば、クリーニングやセルフケアの改善などにより炎症の改善が期待できます。
一方、骨吸収を伴うインプラント周囲炎に進行した場合は、外科的処置や感染部位の除去などが必要になることがあります。
一度失われた骨を完全に元に戻すことは難しいため、早期発見と早期対応が重要です。
インプラント周囲炎は、天然歯と同様に適切な管理によって予防できる可能性が高い疾患です。
特に重要なのは、炎症が軽度な段階でコントロールすることです。
・毎日の丁寧な歯磨き
・3〜6ヶ月ごとの定期メンテナンス
・かみ合わせの管理
・禁煙及び全身の管理
違和感や出血などの小さな変化でも、早めに対応することが長期的な安定につながります。
麻布十番・赤羽橋・港区にある当院では、「インプラントを入れること」ではなく「長期的に安定して使うこと」を重視しています。
そのため、
・歯科用CTによる精密診断
・噛み合わせを考慮した治療計画(トップダウントリートメント)
・1時間枠でのメンテナンス
・エアフローによるバイオフィルム除去
を行い、インプラント周囲炎の予防と早期発見に力を入れています。
エアフローを用いることで、肉眼では除去が難しい細菌の集合体(バイオフィルム)まで効率的に除去し、インプラント周囲炎のリスク低減を目指しています。
また、長期的なデータと再現性を重視し、ストローマンインプラントを使用しています。
インプラントを長く安定して使用するためには、周囲炎だけでなく寿命や骨の状態について理解することが重要です。
・インプラントの寿命についてはこちら
・骨が少ない場合のインプラント(骨造成)についてはこちら
・ブリッジとインプラントの違いについてはこちら
インプラント周囲炎は、誰にでも起こりうる一方で、適切な管理によって予防できる疾患です。
一度進行すると元の状態に戻すことが難しいため、早期発見と継続的なメンテナンスが重要になります。
インプラントを長く安定して使用するためには、治療後の管理が不可欠です。
すでにインプラントが入っている方、これからインプラント治療を検討されている方も、長期的な安定を見据えた診査・メンテナンスについてお気軽にご相談ください。
監修
曽根田歯科診療室 赤羽橋・麻布十番
院長 曽根田 皓士
・略歴
山梨県立中央病院
東京医科歯科大学研修
山口歯科勤務
・資格
日本口腔インプラント学会 専修医
・所属
日本口腔インプラント学会
包括歯科医療研究会
臨床歯科を語る会
BCD
下間矯正会 ベーシック・アドバンスコース修了
Straumann young ITIインプラントコース 修了
CID 外科アドバンスコース修了
日本口腔インプラント学会認定コース修了