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歯のクリーニングで何が取れる?

「歯のクリーニングをすると何が取れるんですか?」

「歯石とプラークって同じもの?」

「ステインとかバイオフィルムってよくわからない…」

患者さんから日々、このような質問をいただきます。

一口に「歯の汚れ」と言っても、実は

  • プラーク(歯垢)
  • 歯石
  • ステイン(着色)
  • バイオフィルム

と、性質も成り立ちも全く違う4種類があります。

そして、それぞれに取れる方法・取れない方法がはっきり分かれています。

この記事では、

それぞれの汚れの違いと成り立ち、そして

歯のクリーニングでどこまで取れるのかを、歯科医の立場からわかりやすく解説します。

1|まず整理:プラーク・歯石・ステイン・バイオフィルムの違いと成り立ち

まずは「そもそも何がどう違うのか」を整理しておきましょう。

■ プラーク(歯垢):べったりとつく“細菌のかたまり”

プラークとは、

歯の表面にべっとりとつく、白っぽいネバネバした細菌の塊です。

  • 食べかすそのものではなく、「細菌+その代謝産物」の集合体
  • 時間が経つほど厚くなり、むし歯・歯周病・口臭の原因になる
  • 歯ブラシとフロスで物理的にこすれば、自分でも落とせる

👉 スタート地点はいつも「プラーク」です。

■ 歯石:プラークが固まった「細菌の石」

プラークをしっかり落とせず放置すると、

唾液中のカルシウムなどと結びついて硬く石のように固まったものが「歯石」です。

  • およそ数日〜2週間ほどで石灰化して歯石に変化
  • 自分では絶対に取れない
  • 歯の表面がザラザラになるため、さらにプラークがつきやすく悪循環に

👉 歯石は、もともと 「取りきれなかったプラーク」が固まったもの です。

■ ステイン:飲食物やタバコによる「色素の汚れ」

ステインは、

コーヒー・紅茶・ワイン・カレー・タバコなどの色素が歯の表面に沈着したものです。

  • 歯の表面のエナメル質や、プラーク・バイオフィルムに色がついた状態
  • 歯ブラシだけでは落ちにくいが、プロのクリーニングで多くは除去可能
  • 歯の“本来の白さ”に戻すイメージであり、歯そのものを漂白するわけではない

👉 「最近黄ばんできた」「茶色い線が気になる」という方の多くは、このステインです。

■ バイオフィルム:台所の“ヌルヌル”と同じ構造の細菌膜

バイオフィルムとは、

**細菌同士が強固にくっついて作る“ヌルヌルの膜”**のことです。

台所や排水溝のヌルヌル汚れと同じ構造をしています。

  • プラークが時間とともに成熟して作られる細菌の集合体
  • 歯ぐきの炎症や歯周病を進行させる原因に
  • 歯ブラシだけでは完全に落としきれない

👉 プラークが成長すると、バイオフィルム → 歯石と段階的に変化していきます。

■ 4つの関係を一言でまとめると…

  • 最初にできるのが「プラーク」
  • これが成熟・増殖して「バイオフィルム」に
  • 取りきれず放置されると、唾液中の成分で固まって「歯石」に
  • その表面に食べ物・飲み物の色素がつくと「ステイン」にもなる

つまり、

全部バラバラなものではなく、互いに関連し合いながら“口の中の汚れ”を構成しているのです。

2|歯のクリーニングで取れるもの・取れないもの

上で整理した4つの汚れに対して、

歯科医院でのクリーニングでは何が取れて、何が取れないのかを見ていきましょう。

● クリーニングで「しっかり取れる」もの

  • プラーク(取り残し分)
  • 歯石
  • ステイン(多くの表面の着色)
  • バイオフィルム

いずれも、歯科医院の器具(超音波スケーラー、ブラシ、ジェット、PMTCなど)を使えば

物理的にしっかり除去することができます。

● クリーニングだけでは「取れない」もの

  • 歯そのものの内部の変色(加齢・神経を取った後・薬剤性など)
  • 歯の中で進行したむし歯
  • 深い歯周ポケットの奥の歯石(場合によっては麻酔+SRPなどの本格的な歯周治療が必要)

👉 つまり、クリーニングは万能ではありません。

汚れの“種類とレベル”によって、必要な処置が変わります。

ここからは、それぞれの汚れをもう少し詳しく見ていきます。

3|歯石とは?|硬く石のように固まった細菌の塊

(※ここからは前の原稿の「歯石」「ステイン」「バイオフィルム」のセクションを活かしつつ、流れが自然になるように再配置しています)

■ 歯石の正体

歯石は、

取りきれなかったプラークが時間とともに唾液中のカルシウムなどと結びつき、石のように固まったものです。

特徴:

  • 歯ブラシでは取れない
  • 表面がザラザラしており、新たなプラーク・バイオフィルムが付きやすい
  • 歯ぐきの炎症・出血・歯周病の大きな原因になる

特につきやすい場所:

  • 下の前歯の裏側(唾液腺の出口が近い)
  • 上の奥歯の外側

■ 歯石はクリーニングでどう取る?

歯科では、超音波スケーラーという機械を使って

歯や歯ぐきを傷つけないように歯石だけをガリッと剥がすように除去します。

  • 歯ぐきの上の歯石 → 通常のクリーニングで除去
  • 歯ぐきの下の歯石 → SRP(麻酔を併用することも)

4|ステイン(着色)とは?|コーヒー・紅茶・タバコの色素

■ ステインの成り立ち

ステインは、以下のような色素の濃い飲食物・嗜好品が原因です。

  • コーヒー
  • 紅茶・緑茶
  • 赤ワイン
  • カレー
  • タバコのヤニ
  • コーラ・スポーツドリンク など

これらの色素が、エナメル質の表面やプラーク・バイオフィルムに沈着した状態が「ステイン」です。

■ クリーニングでどこまで取れる?

  • 超音波+ブラシ、ジェット(エアフローなど)によって、
    多くの表面の着色はかなりきれいに取ることができます。

ただし、

  • 歯の内部に入り込んだ変色
  • 神経を取った歯の黒ずみ
  • 薬剤による変色

などは、クリーニングでは取れず、

ホワイトニングやセラミック治療などが必要になります。

👉 クリーニングで「白くなる」というよりは、

**“本来持っていた白さに戻る”**と考えてください。

5|バイオフィルムとは?|台所の“ヌルヌル汚れ”の歯バージョン

■ バイオフィルムの正体

バイオフィルムとは、

細菌同士が強力にくっついて作るヌルヌルの膜です。

  • 台所の排水口やお風呂場のヌルヌルと同じ構造
  • 歯ぐきの炎症・歯周病の原因菌が潜んでいる
  • 口臭にも関わる

■ なぜ歯ブラシでは落ちにくい?

バイオフィルムは、

細菌同士がポリマーでぎゅっと守り合いながら集団生活をしているような状態で、

普通の歯みがきだけでは完全には壊せません。

■ クリーニング(PMTC)で徹底除去

歯科医院では、

  • 専用のペースト
  • ゴムのカップやブラシ

を使って、

歯の表面全体・歯と歯の間・溝のバイオフィルムを機械的に磨き落とすことをPMTCと呼びます。

6|クリーニングの適切な頻度は?

歯周病の予防という観点からは、

3〜4ヶ月に1回程度のプロフェッショナルクリーニングが推奨されています。

特に、こんな方は頻度を少し高めにするのがおすすめです。

  • 歯石がつきやすい
  • 喫煙される方
  • 歯周病の治療を受けたことがある
  • 糖尿病など全身疾患がある
  • 歯並びがガタガタで磨きにくい

7|曽根田歯科診療室のクリーニングの流れ

当院では、汚れの種類ごとにアプローチを変えながら、以下の流れで行っています。

  1. 口腔内・歯ぐきの状態チェック(歯周ポケット検査)
  2. 超音波スケーラーで歯石除去(歯ぐきの上・必要に応じて下)
  3. ステイン除去
  4. PMTCでバイオフィルムの徹底除去
  5. 必要に応じてフッ素塗布
  6. ご自宅でのブラッシング・フロス指導

「今の自分の口の中にはどの汚れが多いのか?」

「クリーニングとホワイトニング、どちらが合っているのか?」

といったご相談も歓迎です。

8|まとめ|“汚れの正体”を知ることが予防の第一歩

  • プラーク:細菌のかたまり(スタート地点)
  • バイオフィルム:ヌルヌルした細菌の膜(成熟形態)
  • 歯石:固まって石になった細菌の塊
  • ステイン:飲食物やタバコによる色素汚れ

それぞれ成り立ちが違うからこそ、

**「どう予防して、どう取るか」**も変わります。

歯のクリーニングは、

ただ「きれいにする」だけでなく、

**むし歯や歯周病から歯を守るための「医療としての処置」**です。

麻布十番・赤羽橋エリアで、

「そろそろ一度しっかりクリーニングしておきたい」

「歯石や着色が気になる」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

 

監修

麻布十番・赤羽橋 曽根田歯科診療室

院長 曽根田皓士

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