赤羽橋駅4分 麻布十番駅6分 曽根田歯科診療室
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近年、口臭に悩む人が増えています。その背景には、歯周病という見えにくいお口の病気が深く関わっていることも少なくありません。
麻布十番で歯科診療を行う私たちが、歯周病と口臭の関係性、そしてその対策方法までをわかりやすくお伝えします。
「自分の口臭が気になって、人との距離を取ってしまう」
「マスクを外すのが不安」
そう感じる方は決して珍しくありません。
厚生労働省が行った調査によると、15歳以上の日本人のうち14.5%が口臭に悩んでおり、男性は15.8%、女性は13.2%と報告されています。さらに、他の調査では、日本国内でも成人の2割前後が「自分は口臭がある」と感じているという結果も。
実際、口臭に悩んで歯科医院を訪れる患者さんは年々増えており、近年は「口臭外来」や「専門の測定器」を導入する医院も増えてきました。私たちの麻布十番の歯科でも、そうしたご相談を多くいただいています。
口臭の正体は、主に「揮発性硫黄化合物(VSC)」と呼ばれるガスです。
硫化水素(卵が腐ったようなにおい)
メチルメルカプタン(野菜が腐ったようなにおい)
これらは、口の中の細菌が、タンパク質や食べかす、粘膜細胞などを分解する際に発生します。
特に、酸素の少ない歯周ポケットや舌の奥にすみつく「嫌気性菌」と呼ばれる菌が、VSCを大量に産生することが知られています。
つまり、VSCの発生源を減らすことができれば、口臭も改善できるということです。
歯周病とは、歯を支える骨や歯ぐきに炎症が起こる病気です。初期の歯肉炎から、進行すると歯がグラグラになって抜けてしまう歯周炎へと発展します。
この歯周病が進むと、歯周ポケットと呼ばれるすき間が深くなり、そこに細菌が繁殖。そこで大量のVSCが発生するため、歯周病と口臭は切っても切れない関係にあるのです。
また、歯周病があると唾液の分泌量が減ったり、歯ぐきからの出血が細菌の栄養源になったりすることで、さらに口臭が強くなる傾向があります。
実は、歯周病とは別に「生理的口臭」というものもあります。これは病気が原因ではなく、主に舌の表面に付着する「舌苔(ぜったい)」が原因です。
舌苔とは、舌の奥に溜まる白っぽい汚れで、食べかす、唾液、はがれた粘膜、細菌などが集まったものです。
特に舌の奥の方(舌背)は細菌の温床になりやすく、VSCが多く産生されるため、舌苔が多いと口臭も強くなりがちです。
歯磨きだけでは除去できないため、舌磨きがとても重要になります。
舌磨きは、ただゴシゴシこするものではありません。誤った方法では粘膜を傷つけてしまうため、以下のポイントを守って行いましょう。
舌ブラシを使う(歯ブラシは強すぎる)
舌の奥から手前に軽くなでるように動かす
1日1回、朝の歯磨きとセットで行うのが効果的
使用後はうがいをし、ブラシも洗浄
やりすぎは逆効果なので、1日1回、優しく行うことが大切です。
口臭が気になるとき、まずは歯周病のチェックを受けることをおすすめします。麻布十番の当院では、以下のようなステップで対応しています。
歯周ポケットの検査
歯石除去・クリーニング
必要に応じた歯周病治療
口臭測定器によるVSCチェック
歯と歯ぐきの境目を意識した丁寧な歯磨き
フロスや歯間ブラシの使用
舌磨きの習慣化
水分補給(唾液が口臭予防に重要)
歯周病は自然に治ることはありませんが、早期に対策を始めれば進行を止めることも可能です。
口臭は「恥ずかしいこと」ではなく、「改善できるサイン」です。
特に歯周病や舌苔に起因するものは、正しい診断と対策をすれば、多くの方が改善を実感されています。
麻布十番で歯周病治療・口臭ケアをご希望の方は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。
お口の健康を取り戻し、自信を持って笑える毎日を一緒に目指しましょう。
ご予約・ご相談はいつでもお気軽にどうぞ。 【WEB予約はこちら】|24時間受付中
お電話(03-3451-7200)でも承ります
【監修】
曽根田 皓士(歯科医師)
曽根田歯科診療室 院長
麻布十番駅 徒歩6分/赤羽橋駅 徒歩4分
地域に根ざした歯科医院として、歯周病治療・予防に力を入れています。