赤羽橋駅4分 麻布十番駅6分 曽根田歯科診療室 麻布十番・赤羽橋
BLOG
―長持ちさせるためのコツと赤羽橋・麻布十番で選ばれる審美歯科―
「セラミックの歯はどのくらいもつのですか?」
審美治療をご相談いただく際、最も多いご質問のひとつです。
セラミックは見た目が自然で、金属アレルギーの心配が少なく、歯ぐきも黒ずみにくい素材です。
ただし、その寿命は使い方やお口の環境、メンテナンスの有無で大きく変わります。
10年で約95〜97%の成功率という報告があります
セラミックは非常に硬く、変色しにくい素材です。
海外の長期研究では、e.max(リチウムジシリケート)やジルコニアなどのセラミック冠が、10年前後でも高い成功率を維持しています。
アメリカ・ボストン大学のMalamentら(J Prosthet Dent, 2019)は、e.maxを10年以上追跡した研究で、年あたりの破損率はわずか0.2%以下と報告しています。
さらにMargvelashvili-Malamentら(2025)による14年追跡でも、90%以上の症例が問題なく機能していることが確認されています。
また、ジルコニアについてもSailerら(J Dent Res, 2016)が7年間追跡し、**生存率96.3%/成功率90.9%**という結果を示しました。
このように、材料の進化と接着技術の向上により、10年で95〜97%前後の成功率が現実的な水準となっています。
セラミックは硬い分、強い力が一点に集中すると割れることがあります。
歯ぎしりや食いしばりがある方は、**ナイトガード(マウスピース)**の使用で破損を予防できます。
セラミックは専用の接着剤で歯に固定します。
湿気や唾液が混じると数年で外れてしまうことがあります。
曽根田歯科診療室では、ラバーダム防湿と専用プライマーを用いて、確実な接着を行っています。
セラミックが割れてしまうケースでは、材料の厚み不足が関係していることが少なくありません。
日本人は欧米人に比べてエナメル質が薄いため、規格通りに削合すると象牙質が露出しやすい傾向があります。
逆に、エナメル質を残しすぎると厚みが足りず破折リスクが高まるという難しさがあります。
曽根田歯科診療室では、メーカー推奨の最小厚みを厳密に守り、必要に応じて金属素材も選択するなど、
「見た目」と「長期安定性」を両立できる治療設計を行っています。
セラミック自体は虫歯になりませんが、歯との境目に汚れが溜まると再発の原因になります。
また、歯ぐきが下がると見た目のバランスも崩れやすくなります。
歯と歯ぐきの境目を意識してブラッシング。
フロスや歯間ブラシを使うことで、細かな汚れを除去できます。
3〜6ヶ月ごとのメンテナンスでは、噛み合わせや接着部のチェックに加え、
セラミック専用の研磨剤で表面を傷つけずツヤを保つクリーニングを行います。
歯ぎしりや食いしばりがある方は、就寝時にナイトガードを使用することでセラミックを保護できます。
まるで“歯の安全ベルト”のような役割です。
もうひとつの特徴は、金属の被せ物よりもプラーク(細菌の膜)が付きにくいという点です。
Aykentら(J Oral Rehabil, 2010)は、補綴材料の種類とプラーク付着量を比較し、
セラミック表面の方が金属やレジン系材料よりも細菌が付着しにくいと報告しています。
つまり、セラミックは美しいだけでなく、清潔さを保ちやすく、歯ぐきにも優しい素材です。
長期的に見ても歯周組織の健康維持に適しています。
曽根田歯科診療室では、セラミックの見た目の美しさだけでなく、10年後も安心して使えるかを常に意識しています。
CTによる精密診査、マイクロスコープ下での形成と接着、咬合調整、そして定期メンテナンスまで一貫して対応。
「美しさ」と「機能性」を両立し、
長く快適に使える審美補綴を目指しています。
セラミック治療は、適切な設計・接着・噛み合わせの管理、そして定期的なケアによって、
10年で約95〜97%が良好に機能しているという臨床結果が得られています。
また、金属に比べてプラークが付きにくく、歯ぐきにも優しい点も大きなメリットです。
見た目の美しさだけでなく、長く健康な状態を保てる審美治療を選ぶことが、
将来の安心につながります。
当院の症例
https://sonedadentaloffice.com/medical/medical08.html#case
赤羽橋・麻布十番エリアで審美歯科をお探しの方は、
ぜひ一度、曽根田歯科診療室へご相談ください。
監修
麻布十番・赤羽橋 曽根田歯科診療室
院長 曽根田 皓士