🦷 インプラントの寿命は何年？｜長持ちさせるための3つのコツ

インプラント治療を検討されている患者さまから、「インプラントはどれくらい持つのですか？」というご質問をよくいただきます。 結論から申し上げますと、インプラントの生存率に関しては、**10年で98.8%、20年で93.3%**という非常に高い数字が報告されています。 これは、適切なケアと定期的なメンテナンスを行うことで、インプラントが長期的に安定して機能し続ける治療法であることを示しています。

この記事では、最新の研究データをもとにインプラントの寿命について解説し、長持ちさせるためのポイントをご紹介します。

📊 インプラントの平均寿命は？研究データから見る現実

インプラントの寿命に関する信頼性の高い研究として、以下の2つのデータがあります。

• **Buserら（2012年）**の報告では、**10年間の生存率が98.8%**と非常に高い数値を示しています。
• **Roccuzzoら（2022年）**の20年追跡調査では、93.3%の生存率が確認されており、非常に長期にわたり安定した結果が得られています。

引用： Buser D, Janner SF, Wittneben JG, Brägger U, Ramseier CA, Salvi GE. 10-Year Survival and Success Rates of 511 Titanium Implants with a Sandblasted and Acid-Etched Surface: A Retrospective Study in 303 Partially Edentulous Patients. Clin Implant Dent Relat Res. 2012 Dec;14(6):839-851. doi: 10.1111/j.1708-8208.2012.00450.x.

Roccuzzo A, Imber JC, Marruganti C, Salvi GE, Ramieri G, Roccuzzo M. Clinical outcomes of dental implants in patients with and without history of periodontitis: A 20-year prospective study. J Clin Periodontol. 2022 Dec;49(12):1346-1356. doi: 10.1111/jcpe.13716.

当院でも、Roccuzzoらの研究で使用されているストローマン社製のインプラントシステムを採用しており、 信頼性と長期安定性の高い治療を提供しています。

⚠️ インプラントの寿命を縮める主な原因

インプラントの寿命を短くしてしまう要因として、以下の点が挙げられます。

• インプラント周囲炎（歯周病）：インプラント周囲の組織が炎症を起こすと、骨吸収が進み、固定が不安定になります。
• 噛み合わせの不良：力のかかり方が偏ると、上部構造の破損や骨の損失を引き起こすことがあります。
• セルフケアやメンテナンスの不足：歯ブラシだけでは落ちにくい汚れを放置すると、細菌が繁殖しやすくなります。
• 全身的な健康状態（喫煙、糖尿病など）：治癒能力や免疫力に影響し、成功率が下がる可能性があります。

💡 インプラントを長持ちさせるための3つのコツ

1. 🧼 定期的なプロフェッショナルケアを受ける

インプラントは虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎にはなります。 歯科医院での定期的なクリーニングやチェックを受けることで、異常の早期発見・予防が可能です。

2. 🦷 噛み合わせの調整と管理

噛み合わせの微妙なズレが積み重なると、インプラントに余分な負担がかかります。 歯ぎしり・くいしばりがある方には、ナイトガードの装着をおすすめすることもあります。

3. 🪥 自宅での丁寧なセルフケア

歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロス、必要に応じて電動ブラシを使用しましょう。 セルフケアの継続が、インプラントの寿命を左右します。

🏥 曽根田歯科診療室の取り組み

当院では、インプラント治療を長く安心して使っていただくために、以下の点に力を入れています。

• CTによる精密診断とトップダウントリートメント設計
• 信頼性の高いストローマンインプラントの採用
• 担当衛生士による継続的なメンテナンスとサポート
• 術後も不安が残らないようLINEやお電話でのフォロー体制を整備

💰 インプラントの価値は「どれだけ長く持つか」で決まる

インプラントは保険適用外の自由診療ですが、 10年・20年と長く快適に使い続けることができれば、その価値は計り知れません。

「高い治療費」ではなく、「将来への自己投資」として捉えていただけると、インプラントの本当の意味が伝わるはずです。

✅ まとめ

• インプラントの10年生存率は98.8%、20年では93.3%と非常に高い
• 長持ちの鍵は、定期的なメンテナンス・噛み合わせ管理・セルフケア
• 曽根田歯科診療室では、長期安定性を重視した治療とサポートを提供

インプラント治療をご検討中の方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。 あなたのお口の健康を、私たちがしっかりとお守りします。

 

 

監修

麻布十番・赤羽橋　曽根田歯科診療室

院長　曽根田皓士